金属の種類
それぞれの用途にあった材質をご提案致します。
ステンレス（SUS）
ステンレス鋼とは鉄に少なくとも10.5％以上のクロムを含有した合金鋼の総称です。
鉄の最大の弱点である「さび」を防止するように改良されており、耐食性・耐久性・意匠性・耐火性・低温特性・加工性などで非常に優れた特性を備えています。
- 熱伝導は少なく、磁石性は430にありますが、304、316にはありません。
- 接合は溶接、半田、ビス止めができます。
POINT
ステンレスは錆びない材料ではありません。特に塩には弱く海岸近くや積雪地に散布される結露防止剤には塩化ナトリウムを多く含みますので錆が発生しやすいです。
商品の設置場所に応じて錆を防ぐためにはコストは上がりますが耐食性にすぐれた316をおすすめします。
真鍮
別名黄銅といい、銅と亜鉛の合金です。
真鍮の半田接合は可能ですが、接合力が弱く大きな商品には適しません。
必ず表面にはクリア塗装をして表面の変色を防ぎます。
しかし、酸化する速度がかなり早いので設置場所の条件によっては短時間で黒く変色する恐れがあります。
銅（CUP）
赤色の貴金属で延性に富み、加工が容易です。
真鍮同様、必ず表面にはクリア塗装を行い表面の変色を防ぎますが、酸化して黒く変色する恐れが高く、屋外では早い時期から変色が始まります。
カラーステンレス
通常のステンレスの耐食性を持ちながら表面仕上げの特徴を生かしたカラー製品です。当社での常時在庫はブラックHL（SR-15）及びブロンズHL（SP-17）板厚1.5tになります。
メッキ
メッキは金属の表面に目的に応じて他の金属を被膜し、下地の金属を酸化から守ると同時に高級感を出したり、光沢を与えます。
チタンゴールド
真空状態の中でイオン化した金属を蒸着させるイオンプレーティング方式により、チタンを金属の表面に蒸着させる方法や、同じく真空状態の中にガスを混入し高電圧をかけ、プラズマを発生させて薄膜をつくる、スパッタリング法によるセラミックドライコーティングの方法で、ゴールド色に仕上げられています。いずれも耐摩耗性に優れています。
梨地
金属の表面を腐蝕させランダムに凹凸をつけたもので、梨地加工後は様々な色で塗装ができます。梨地加工されたもので塗装しない表面処理としてステンレスではメーカー梨地（ST-4）板厚は1.5tのみがあります。他に真鍮では硫化いぶし加工のBS-11や銅ではブロンズ加工のCU-12といった金属の風合いを残すこともできます。